霊能者に“長い髪の女の霊が憑いてる”と言われた話|女医の“アトピー×スピリチュアル療法”迷走記②

※この記事は全3話のうち【第②話】です
▶ 第①話:黒い煙に導かれてお寺通い開始|女医の“アトピー×スピリチュアル療法”迷走記①
▶ 第③話:住職に10万払って黒い煙を祓ってみたら、アトピーは治らず札が増えた|女医の“アトピー×スピリチュアル療法”迷走記③


アトピーが悪化し、普通の治療ではもう限界だと思っていた頃。
“黒い煙”をきっかけに通い始めたお寺で、住職から“電話鑑定”をすすめられました。

その電話の向こうで霊能者に言われたのが、

「あなたには“長い髪の女の霊”が憑いています」

……いや、なにそれ。こわすぎない?

当時の私がどう受け止めたのか、そのときの記録です。


霊能者に「髪の長い女の霊が憑いてますね」と言われた。アトピーに悩んでいた私は、そんな言葉を疑う余裕もなく信じてしまった。

電話鑑定、オーダーメイドの石、住職との連携プレイ。

これは、“医学”を信じてきた女医が、心と身体をすり減らす中でスピリチュアルに傾いていった頃の記録。

目次

アトピーと“霊感商法”の狭間で

アトピーの悪化に悩んでいた私は、鍼灸師Aさんに「憑いているものがあるかも」と告げられた。
そして紹介されたのが、よく“視える”と評判の霊能者Bさんだった。

彼女は“その人に合った原石”を選んでくれて、邪念除けとして販売しているとのこと。
鍼灸師自身も施術の場にその石を置いているらしく、「はる子先生も持っていたほうがいいかもよ」と提案された。

そして、私は“電話鑑定”を受けることになった。


霊能者との初めてのやりとり

霊能者B「こんにちは、それではよろしくお願いいたします。鍼灸師Aさんからの紹介ですね?」

私「はいそうです。よろしくお願いいたします。急に湿疹が広がって、原因がよくわからず困っていて……」

霊能者B「ああ…なんか、海辺に行きました?もしくは、前住んでいた家にその“人”がいたかもですね…。髪の長い女性が憑いているんですよね」

私「え!?海辺……行ってないです。前住んでた家は確かに、あんまりいい物件ではなかったけど……」

霊能者B「これはお寺の住職に祓ってもらったほうがいいですね。こちらからも連絡しておきます。あとは、悪いものが寄ってこないように“石”を選んでお守りとして作成できますが、どうしますか?」

私「……もろもろ、よろしくお願いします」


信じた理由とその裏にあった不安

こうして、私は電話鑑定を受け、石を購入する流れに乗ってしまった。
「お祓いでアトピーが良くなるなら儲けもの!」
「石を置いて元気が出るならそれでいい」
……そんな軽い気持ちだった。

でも、考えても見てくれ。いや考えなくてもわかるかも。
今冷静に見返すと、完全に霊感商法である。
にもかかわらず、当時の私は本当に“この人には視えている”と信じた。いや信じたかったのか。

霊の正体、石の力、鑑定の価値。
すべてが曖昧で、でも「何かにすがれる」ことで安心していたのかもしれない。


金額と、新たに芽生えた不安

鑑定料金は1時間1万円。
石は安くて3万円から(※オーダーメイド、効果が切れると数か月で交換)。

つまり、初回だけで最低でも4万円が飛ぶ計算だった。

お祓い前に、すでにお財布の方が苦しくなっていた。
それでも当時の私は「この石がないとまた体調が悪化するのでは?」という新たな不安を抱えてしまっていた。

アトピーが治らない不安から逃れるために始めた行動が、別の不安を生み出す――そんな悪循環の入り口だったのかもしれない。


次回:いよいよ最終話!“住職”との初対面

それにしても、“黒い煙”の正体は長い髪の女性のことだったのか??結局はっきりわからないまま。
気づけば、私は次のステップ――お寺の住職によるお祓いへと進もうとしていたのである。

しかしありがたい言葉をもらえるかとおもいきや、一番心にのこったのはまさかの旦那の発言。
旦那は何を言ったのか。。。


※この記事は全3話のうち【第②話】です
▶ 第①話:黒い煙に導かれてお寺通い開始|女医の“アトピー×スピリチュアル療法”迷走記①
▶ 第③話:住職に10万払って黒い煙を祓ってみたら、アトピーは治らず札が増えた|女医の“アトピー×スピリチュアル療法”迷走記③


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